レッスンについてのよくある質問
- どれくらいのペースでレッスンに通うのが良いでしょうか?
- 生徒さんそれぞれの生活リズムによるので一概には言えませんが、一つ言えることは普段の生活の中でどれだけ練習できるかで判断することになるでしょう。
練習時間が毎日1時間以上とれる小学生であれば、毎週通う習慣が可能でしょうし、平日は仕事が遅くまでで休日だけ練習するという大人の方であれば、月に2~3回が適切になってくると思います。その練習にはそれなりの時間とモチベーションが必要となります。
レッスンの場ではもちろん適切な情報を提供しますが、生活時間全体から見ればわずかな時間であって、それを自分のものとするために生徒さん本人(または保護者の方)が自身の先生となる練習時間の方がある意味はるかに大事です。
それから、できたらレッスンや練習であなたの貴重な時間を埋め尽くさないこと。世の中楽器を弾くことと同じく魅力的な時間の使い方があります。将来プロになるためにガチで楽器を弾く方ならばともかく(いや、そういった方でさえも)学ぶべきことはいくらでもありますし、なにより休みを取ってもらいたいと思います。
貴重で有限なご自分の時間のバランスを考えた上で、それをいくらか割いてレッスンを受けてみたいという気持ちを持ってもらえれば、光栄です。お節介なことかもしれませんが…。
- 日ごろはどれくらいの練習時間をとれば良いでしょうか?
またどんな練習をすれば良いでしょうか?
- 始めに乱暴な区分けをしてしまえば、初心者の方は1日に30分~1時間以上、課題の多い経験者は1~2時間以上が理想的でしょう。
ただし、条件によって変わってくるでしょうし、実際のところは多くの日課とやりたいことを優先する結果、十分に練習ができない(しない)状態でレッスンに臨むことは多いと思います。自分もそうでした。
解決方法としては、レッスン時に以下のことを提案しています。
①.生徒さん自身の使える時間から最低限の練習時間を決めてしまうこと。毎日1時間が無理であれば、10分でも良いです。大事なことは習慣化させることで、いつでも自分の音楽スイッチが入れるようにすることです。
②.毎日練習するという条件を外してしまうこと。平日できない方は、休日にまとめて練習する。
③.練習の質をあげること。短い時間の中で、し効率よく焦点を絞った練習をする方法は、自分のレッスンで伝えていきますし、次第に経験で覚えていきます。ちなみに自分に5分の練習時間が与えられたならば、任意のスケールを2回(できれば3回)弾きます。1回目はイントネーションのコントロールと弓を1音ずつ返すタイミングの差を少しずつ調整しながら。
2回目は一定のアーティキュレーションをつけて、それを流線形にしてポジション移動と移弦のタイミングを楽しみながら曲を弾きながら、ただしヴィブラートはつけない。3回目はさっきほどのアーティキュレーションを裏拍にずらして、やはりポジション移動と移弦を2回目との差をコントロールして弾きます。同時に全体を意識してボトムとトップを曲を弾くイメージで和声を意識して自分のデザインすることもします。
④.弾くことを離れて譜面を読むこと、歌うこと。練習の質に関連して、弾かない時間に譜面を観察することもおすすめです。弾いている際に素通りしていた細かな表記を確認したり、読み間違えに気が付くこともあるでしょう。譜面に親しくなることで、譜読みが早くなったり、頭で流れを追いながら実際に弾く感覚をシミュレートすることで、楽器を弾く準備ができます。さらに実際に譜面を歌ってみて自分の音感自体やディナーミクを含めて音楽感覚を養う時間にできるならば、楽器を弾く以上の練習方法になると思います。
- 通常のレッスン料以外に、費用は必要ですか?
- いまのところ特にありません。入会費や月ごとの教材費などを要求する教室もあると思いますが、自分の労働に当たらないものは頂いていませんし、頂く理由がありません。
あるとすれば、ご自身の楽器関連や教材などは実費で、発表会の際には¥11000~13000程度を会場費と伴奏者への謝礼をお預かりしています。
- 初めてなので楽器を持っていません。自分の楽器を購入するまでお借りすることはできますか?
- 各サイズの貸し出し用楽器をいくつか用意しています。レッスン時のみは無料、練習の為に持ち帰りの場合は有料です。希望の方はお問合せ下さい。
- レッスン時間に遅れてしまいそうですが、レッスンは受けられますか?
また日時の変更は可能でしょうか?
- ご予約いただいた時間は生徒さんのものです。遅れていらっしゃってもお待ちしていますし、あまりに遅れる場合に、スケジュールの変更するかどうかは自己判断で構いません。特にキャンセル料などは頂いていませんし、回数の制限などは作っていないので、生徒さんの善意と信頼関係にお任せしています。
ただし、もしかしたら何かあったのかと心配するので、事前連絡は頂けると助かります。
いらっしゃってから頭が音楽モードになり楽器が身体になじむのには多少時間がかかります。基本的にレッスン時間ごとには10分ほどの間隔を持たせていますので、遅れそうになっても慌てず心に余裕を持たせていらっしゃってください。
- 楽器を購入を考えているのですが、金額やどんなものを選べばよいかわかりません。
- 手ごろな弦楽器店を紹介します。なるべく自分も同席して楽器選びのポイントなどを一緒に考えながら検討しましょう。とても個体差のある楽器なので、実際に音を出して指板や弦高、音色のバランスを確認するべきです。
予算が自分の条件に合っているか、自分が納得する楽器であるか、なにより自分が好きな楽器になれるかが大事です。一番初めの大事な投資です。自分自身の楽器を一緒に探しましょう。
- 子供に習わせたいのですが、自分(お母さん)が楽器経験がないので家で練習を見たり、続けさせられるか心配です。
- レッスンの時間では生徒本人へ伝えることと同時に、それを聴いているお母さんへのメッセージとしても意識的に話しています。経験上、お母さんの意識が高いことがほとんどで、お子様以上にレッスンを聴いていて本人以上に知識ができたり耳がよくなったりすることは多いので、あまり心配したことはありません。しまいにはお母さんの方が習ってみたら?と言いたくなるくらい知識豊かになることはあります。いつの間にか一緒に聴いているお母さんもお子様と一緒に習ってしまおうくらいの積極的な姿勢になっているでしょう。
客観的に音を聴いてあげて助言をあげることは、どんな形であってもお子さんの学習にとても役に立ちます。安心していらっしゃってください。
- 出張レッスンをしていただくことは可能でしょうか?
- 平日休日を通して生徒を受け入れているので、基本的に教室のレッスンをお願いしていますが、条件によってはお引き受けしています。目安として30分ほどの移動時間の範囲で他の生徒さんとスケジュールが被らないのであれば可能です。
- レッスンの流れはどのようになりますか?
- 典型的な一例ですが、楽器の準備→調弦→小野アンナやカールフレッシュなどスケールの教本などで基本のボーイングや音程、音色と調性についての確認→カイザー、クロイツェル、ローデなどのエチュード→それぞれの課題曲など。
ただし、実際には敢えて曲から弾いていただいてもらったり、スケールでの調性やアーティキュレーションの練習を曲と関連付けるために、並行して行ったり来たりして進めることも多いです。
あまり同じ問題点で止まっていることはなく、たいてい細かく解決する為のポイントを生徒さんに確認してもらうために、楽器ではなく歌ってもらって(もちろん一緒に歌います!)音程感覚を身体に入れてもらったり、生徒さんに指揮をしてもらって自分が弾うことで、客観的にテンポと演奏を関係を気づいてもらったりなど、必ず解決方法と次への見通しを提案するようにしています。
また、子供の生徒さんはリクエストに応じて15~30分を視唱、リズム、書き取りの時間にしている方もいますし、良い効果をあげています。
基本的には曲が弾けるかどうかの前提として、譜面の読み方を正確に且つセンス良くなってもらい生徒さん自身でできることの選択を広げることを目指しています。